2025-08

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お気に入りの本

『涅槃の王』――仏陀版ベルセルク、血と欲望と悟りの伝奇バトル

宗教小説だと思って手に取ると、きっと火傷します。夢枕獏の『涅槃の王』は、清らかな聖人伝ではありません。怪物と殴り合い、女に抱かれ、欲にまみれ、それでも歩みを止めない。血の温度と汗の匂いを正面から描き切り、その先でようやく“涅槃=静けさ”の輪...
お気に入りの本

『サイコロジー・オブ・マネー』で“振り回されない”を身につける──会話で使える3つの物語と、明日からの設計

「人は感情の生き物だから、数字的に完璧でも、ストレスで耐えられなければ意味がない」。モーガン・ハウセル『サイコロジー・オブ・マネー』が伝えるのは、このひとことに尽きる。お金は知能テストではなくふるまいのテスト。つまり、最適解を求めて疲弊する...
お気に入りの本

52ヘルツのクジラたち|町田そのこを読む——“届かない声”に耳を澄ます読書案内

『52ヘルツのクジラたち』は、誰にも届かないと思い込んでいた声が、たしかに誰かに届くまでの距離を描く物語です。本記事はネタバレなしで、作品の魅力・背景・関連情報を整理しつつ、読後に残る問いを私なりの視点で言語化します。検索意図(あらすじ/テ...
お気に入りの本

綾辻行人『アナザー』とは何か? ― 極上の学園ホラーミステリを読む

学園ホラーと聞いて、どんな作品を思い浮かべるだろうか。血飛沫よりも静かな不安が忍び寄り、無邪気な日常が音を立てて崩れていく――。そんな恐怖を本格ミステリとして昇華させたのが、綾辻行人の長編小説『アナザー』だ。2006〜2009年に『野性時代...
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