ひとりの少女が、世界を変える『シャングリ・ラ』

本の紹介

「シャングリ・ラ」は、池上永一が描く近未来の日本を舞台にした壮大な物語です。地球温暖化が進行する中、環境問題や社会の課題を背景に、個々の人間ドラマが繰り広げられます。

ろんすけ
ろんすけ

古代の日本の神々や三種の神器とか好きな人は絶対好きなやつです。

アニメもあるよ

物語の概要

地球温暖化が進み、国連はCO2削減のために厳しい決定を下し、経済は株価から炭素市場へ移行しました。第二次関東大震災により東京の都市機能が停止し、炭素税が課せられる中でアトラス計画が発動されました。しかし、全ての住民を受け入れることはできず、格差が拡大します。反政府組織「メタル・エイジ」のリーダーである北条國子が、この計画に立ち向かいます。

登場人物

北条國子(ほうじょう くにこ)

本作の主人公であり、「メタル・エイジ」の総裁。彼女は強い信念を持ち、人々からの信頼も厚いリーダーです。特別な能力を持ち、カリスマ的存在です。

モモコ

國子の育ての親であり、ニューハーフの戦士。彼女はかつて六本木でパブを経営しており、戦闘の師範としても國子をサポートします。

モモコさんめっちゃかっこいいです!

武彦(たけひこ)

「メタル・エイジ」の参謀であり、國子を助ける頼れる存在です。

草薙 国仁(くさなぎ くにひと)

陸軍第十高射特科大隊の少佐。彼は優しさと強さを併せ持ち、アトラスランクFからAAAに昇格した後継者候補です。

美邦(みくに)

アトラスの第六層に住む少女で、嘘を見破る能力を持っています。病気を抱えながらも未来のリーダーとして期待されています。

世界観の詳細

環境問題

「シャングリ・ラ」は、環境問題をテーマにしています。未来の日本での環境汚染は、現代社会への警鐘として描かれ、環境保護の重要性を訴えています。

アトラス

東京都心に立つ空中都市アトラスは、13本の支柱で支えられ、13層の建造物から成り立っています。未来の技術が結集され、炭素素材で作られています。移住は国債の購入か宝くじで当選することでのみ可能です。

メタル・エイジ

政府の急進的な政策に反発する反政府組織。北条國子がリーダーを務め、政府の計画に対抗するための活動を行っています。

ドゥオモ

國子たちが住む新大久保の建物。異様な形をしており、政府への抗議として煙突が立てられています。

兵器と技術

「シャングリ・ラ」には多くの未来的な兵器や技術が登場し、物語に緊張感をもたらします。

核兵器

核兵器は環境に悪影響を及ぼし、使用した国には厳しいペナルティが課せられます。

アトラス公社

アトラス建設を推進する公社で、政府以上の権力を持ちます。建設資金を調達し、強力な影響力を持つ組織です。

地鎮祭

アトラスの層を増やす際に行われる儀式で、実態は少女を人柱として捧げるものです。目撃者は精神的に影響を受け、辞職者も出るほどです。

結論

「シャングリ・ラ」は、未来の日本を舞台にした壮大な物語で、環境問題や社会の課題に対する教訓が含まれています。池上永一の美しい描写と深いメッセージが融合した作品です。

ろんすけ
ろんすけ

ぜひ、あなたも『シャングリラ』の世界に足を踏み入れてみてください。

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