『新世界より』の中巻では、物語が一層深刻で緊張感のある展開を迎えます。主人公たちが直面する倫理的な問題や外界の脅威が描かれ、物語の核心に迫ります。
エロティックでグロテスクな物語が、
やばいくらい読者を引き込む中巻でした。
禁じられた外界への冒険
物語は、主人公たちが住む町の外に出ることを禁じられているところから始まります。しかし、彼らはその禁を破り、外界の探索を試みます。この行動が引き金となり、倫理委員会の監視が強化されます。倫理委員会は、町の安定を保つために、危険な兆候を見せた子どもたちの記憶を操作し、排除するという冷酷な手段を取ります。
外界の脅威と「神の力」
外界では、グロテスクな生物が繁栄しており、その正体が徐々に明らかになります。これらの生物は、かつて人間が作り出したものであり、その存在が物語の重要な鍵となります。また、恐ろしい伝説の真意も明らかになり、「神の力」が孕む底なしの暗黒が暴れ狂いだそうとしています。
記憶の改ざんと心理的恐怖
さらに、主人公たちの記憶が改ざんされ、仲間の存在が消されるという心理的な恐怖も描かれます。彼らは、自分たちの記憶が操作されていることに気づき、真実を探るために奮闘します。この過程で、彼らは自分たちの存在意義や倫理観について深く考えさせられます。
倫理委員会との対決
中巻では、倫理委員会の圧力や外界の脅威に立ち向かう主人公たちの姿が描かれ、物語の緊張感が一層高まります。彼らは、自分たちの信念を貫き、仲間を守るために戦います。この戦いの中で、彼らは成長し、強くなっていきます。
倫理委員会
倫理委員会は、社会の倫理的な基準を守るために設立された組織です。彼らは、超能力を持つ人々がその力を乱用しないように監視し、必要に応じて厳しい措置を講じます。倫理委員会のメンバーは、社会の安全と秩序を最優先に考え、時には非情な決断を下すこともあります。
朝比奈富子(あさひな とみこ)
倫理委員会の委員長であり、物語の中で非常に重要な役割を果たします。彼女は冷静で厳格な性格を持ち、社会の秩序を守るために厳しい決断を下すこともあります。
教育委員会
教育委員会は、子供たちの教育と育成を担当する組織です。彼らは、子供たちが適切な教育を受け、社会の一員として成長するための環境を整えます。教育委員会は、倫理委員会と連携し、子供たちが倫理的な行動を学び、社会の一員としての責任を理解するように指導します。
人間関係の変化
また、中巻では、主人公たちの人間関係も大きく変化します。友情や愛情、裏切りなど、さまざまな感情が交錯し、物語に深みを与えます。特に、主人公たちの間に芽生える恋愛感情は、物語の重要な要素となります。
中巻の登場キャラクター
スクィーラ
塩屋虻コロニーのバケネズミ。彼の行動が物語の展開に大きな影響を与えます。
奇狼丸(きろうまる)
大雀蜂コロニーを統率するバケネズミ。勇猛果敢な戦士であり、指揮官としての能力も高いです。彼の存在が、バケネズミたちの内部抗争を引き起こします。
スクォンク
木蠹蛾コロニーのバケネズミで、早季に救われたことがきっかけで、真理亜から託された手紙を早季に渡します。彼の行動が物語の重要な転機となります。
クライマックスへ
物語の終盤では、主人公たちが倫理委員会の真の目的を知り、その陰謀を暴くために立ち上がります。彼らは、自分たちの力を信じ、仲間と共に戦います。この戦いの中で、彼らは多くの困難に直面します。
まとめ
『新世界より』の中巻は、物語の核心に迫る重要な部分であり、読者を引き込む力強い展開が特徴です。倫理的な問題や外界の脅威、心理的な恐怖など、さまざまな要素が絡み合い、物語に深みを与えています。主人公たちの成長や人間関係の変化も描かれ、読者に強い印象を残します。
多数の伏線を残して終わります。下巻まで一気読みしましょう!
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