お気に入りの本 夜空に触れるように──『汝、星のごとく』を読む その愛は、見上げた夜空の星のようだった。遠く、触れられず、それでも確かにそこにある。そんな感覚を言葉で丁寧にすくい上げた一冊が、凪良ゆうの『汝、星のごとく』だ。2023年、本屋大賞を再び受賞したこの作品。『流浪の月』で心を震わせられた読者な... 2025.05.17 お気に入りの本本屋大賞作品
お気に入りの本 『流浪の月』——正しさと救済のあいだで揺れる心、静かなる魂の物語 「被害者」と「加害者」の、その先にあるもの「誘拐された少女」と「誘拐した大学生」。これほど明快な構図はない。事実として報道されれば、それだけで大多数の人々は理解したつもりになるだろう。だが、人生とは、事件とは、そんな単純なものではない。凪良... 2025.04.05 お気に入りの本本屋大賞作品